4WD
4ホイール・ドライブの略で、車体の前方にエンジンを搭載し、前輪・後輪ともに駆動させる駆動形式。
4つのタイヤすべてが動くのでグリップ力が高く、ダートやウェットの路面でも安定した走行が可能。ただし駆動メカが複雑な分、車重が重くなってしまい、コーナーでは遠心力でアウトにふくらみやすい。ブレーキの強さも必要とされる。
一般に4WDは2WDより高性能というイメージがあるが、操舵フィーリングをはじめとする感覚面では2WDの方が良好である。


5ナンバーと3ナンバーの違い
5&7ナンバーは、ボディサイズとエンジン排気量が限られており、全長が4.7m以下、全幅が1.7m以下、全高が2m以下、エンジン排気量が2000cc以下となっている。
以上のうち一つでも5&7ナンバー車の枠を超えれば3ナンバー車になる。
ABS
アンチロック・ブレーキ・システムの略。
ブレーキがロックしないように、電気的にブレーキの制動力をコントロールするシステムのこと。
これが作動中はブレーキをかけていてもハンドルを切ることができる。


AT
オートマチック・トランスミッションの略。
ギアの切りかえを自動で行ってくれる装置。オートマとも。


DOHC
ダブルオーバーヘッド・カムシャフトの略で、2本のカムシャフトがシリンダーヘッドに置かれ、一方のカムシャフトがインテークバルブを、他方のカムシャフトがエキゾーストバルブを開閉するようになっている。ツインカムとも。

FF
フロントエンジン・フロントドライブの略で、車体の前方にエンジンを搭載し、後輪を駆動させる駆動形式。
直進安定性が高いが、前部が重いためコーナーではアウトにふくらみやすい。つまりアンダーが出やすい傾向がある。
ドライバーの運転テクニックが少しばかり劣っていても、それをカバーする性能を備えている。いいかえれば、誰でもある程度速く走ることが出来る。
フロントヘビーなため、停止状態から発進する際、前輪への荷重が減少して鋭いダッシュが出来にくく、ブレーキング時にはフロントに荷重が移動するため前輪への負担が大きくなる。


FR
フロントエンジン・リアドライブの略で、車体の前方にエンジンを搭載し、後輪を駆動させる駆動形式。
重量の前後バランスがとりやすく、前輪が操舵、後輪が駆動とはっきりわかれているためコントロールしやすいが、テールが流れてフロントが内側に入るため、オーバーステアになりやすい。
操縦性に関しては、運転テクニックの巧拙が走りに大きく影響する。
FFの場合はメカニズムがテクニックをある程度カバーしてくれる面があるのに対し、FRはそういった側面がない。つまり、ハイレベルのテクニックを持つドライバーが運転すればFF以上の走りが出来るが、テクニックのレベルが低いとうまく走れないこともあり得る。


GDI
三菱が実用化したガソリン直噴エンジンのこと。

i-VTEC
ホンダのマシンに搭載されているエンジンの一種。
従来の「VTEC」に、エンジン負荷に応じて吸気バルブタイミングの位相を連続的に制御する「VTC」を組み合わせたエンジン。


kgm
エンジントルクの単位。
計量単位の国際標準化に伴い、1kgmは、9.80665Nm(ニュートンメートル)に変更されつつある。


LSD
リミテッド・スリップ・デフの略。
コーナーで駆動輪の片側がリフトしたなどで、左右の回転差が起こったときに、その回転差をなくし前へ押し出してくれる機構、またはパーツのこと。ノンスリ(ノンスリップデフ)とも呼ばれる。


MR
ミッドシップエンジン・リアドライブの略で、車体のやや後ろ側にエンジンを搭載し、後輪で駆動する駆動形式。
車体が安定するので扱いやすいが、重心がリア寄りでテールは流れやすく、オーバーステアになりやすい。特に低速のコーナリングは注意が必要。


i-VTEC
ホンダのマシンに搭載されているエンジンの一種。
従来の「VTEC」に、エンジン負荷に応じて吸気バルブタイミングの位相を連続的に制御する「VTC」を組み合わせたエンジン。


MT
マニュアル・トランスミッションの略。
ギアの切りかえを手動で操作する変速機のこと。


NA
ナチュラリー・アスピレーテッド・エンジンの略で、自然吸気エンジンとも呼ばれる。
ピストンが下がるときの負荷によって混合気や空気を吸入する普通のエンジンのこと。アスピレーテッドは吸引を意味する。


ps
エンジン出力の単位。
計量単位の国際標準化に伴い、1psは、0.7355KW(キロワット)に変更されつつある。


R
コーナーの半径のこと。
基本的にRが小さくなるほどキツいコーナーとなり、Rが大きいと緩やかなコーナーになる。


RE
ロータリーエンジンの略。

rpm
レボリューション・パー・ミニット(毎分回転数)の略で、クランクシャフトの1分間あたりの回転数。

RR
リアエンジン・リアドライブの略で、車体の後方にエンジンを搭載し、後輪を駆動させる駆動形式。
駆動輪に常に荷重がかかり、車体全体を後ろから押す形なので、加速性能は高い。その反面、前部が軽く重心がリアに集中しているので、テールスライドが出やすくスピンしやすい。
横風を受けた際には車体前方の向きが変わりやすい。


SOHC
シングルオーバーヘッド・カムシャフトの略で、1本のカムシャフトがシリンダーヘッドに置かれ、吸排気バルブを駆動する形式のもの。

S字
英語のS字の形をしたコーナーのこと。。

VTEC
ホンダのエンジンに装備される、可変バルブタイミング機構のこと。
高速専用、低速専用カムを持っている。


VVT-i
トヨタ製の連続可変バルブタイミング機構のこと。

VVTL-i
トヨタが開発した連続可変バルブタイミングアンドリフト機構のこと。
グレードの高いクルマに搭載されている。


V型エンジン
エンジンをシリンダーの配列によって分類する方法の一つで、シリンダーをクランクシャフトを中心にV字型に配置したもの。
構造は複雑になるが直列エンジンと比べてエンジンの全長を短く出来るメリットがあり、高性能エンジンに多く採用されている。
アウトインアウト
コーナーでの走り方のこと。
アウトからコーナーへ入り、インをつき、アウトに出ていく走り方。


アクチュエーター
モーター、油圧シリンダーなど、装置を動かすものの総称。
ターボチャージャーに装着されているアクチュエーターは、ウエイストゲートバルブの開閉に用いられる。


アクセルターン
静止状態からクラッチを急につなぎ、ホイールスピンをしながら180度ターンをする技。

アーシング
電導性の良いコードでバッテリーからエンジンなどに直接アースを引くチューニング。
効果はトルク・燃費・ライト光量アップ・電装品へ悪影響のあるノイズの軽減など様々で、費用的効果も高く、特に年数の経った車に効果的。


アース
一般的な自動車は電気系の配線を簡略化するため、ボディ自体をマイナス配線としており、これをアースまたはボディアースと呼ぶ。そのため電装品はプラスの配線の他はボディにアース線を引くだけでよい。
ただし電気を通さないアルミボディのNSXなどは、この限りではない。


アフターファイヤー
アクセルオフなどで発生した未燃焼ガスが、熱で引火してマフラーから炎が出ること。
触媒のない車(レーシングカーや触媒を外している車)で発生するもので、ターボ車、特にロータリー車では大きな炎が見られる。


アプローチ
コーナーへ進入するために、ブレーキを踏んだりステアリングを切るなど、何らかの操作を行うもの。

アライメント
ホイール(車輪)が車体に対してどのように取り付けられているかを示すもの。

アルミホイール
アルミ合金製のホイールで、スチールホイールより軽く、ファッショナブルなものが多い。

荒巻
スプリングの種類。
一般的な車のサスペンションには荒巻バネが使われているためノーマル形状ともいう。
車種ごとに形が違うため、単価は直巻より割高。


アンダーステア
コーナリング中、ステアリングの舵角よりも車体が外側にふくらんでいく現象のこと。アンダーとも。

イク
エンジンやミッションなどが壊れる、またはガードレールや壁に突っ込むなどの意味。

イニシャルコスト
車を維持していく上でかかる固定費用のこと。
車を持っているだけでかかるお金のことで、自動車税や重量税などの税金や保険料、人によっては毎月の駐車場代などもイニシャルコストとなる。


イニシャルトルク
LSDが作動したときのために設定しておくもので、どの程度のトルクでロックさせるかを決める。
あらかじめ一定のトルクがかけられているので、設定によっては踏んだらすぐに効き目が表れることになる。


イモビライザー
盗難防止装置の一種。
エンジンキーとエンジンコントロールユニットのコンピュータとの間でコード番号などの情報をやりとりし、データが一致しないとエンジンがかからないシステム。


インジェクター
圧力をもった液体をノズルから噴出させる装置。

インタークーラー
ターボチャージャーで加圧された圧縮空気を冷却する装置。
圧縮すると吸入温度が上昇し、酸素密度が低下してパワーダウンが起きるため冷却する必要がある。


インテリア
車内装飾のこと。

インパネ
インストルメントパネルの略で計器盤のこと。
ダッシュボード、ダッシュパネルとも。


インベタ
コーナーの走り方で、イン側にはりついて走ること。

ウイング
断面形状が翼状の空力パーツ。
ダウンフォースを発生させる効果を持ち、主に車体後方に装備される。


ウエストゲート
ターボの圧力(ブースト)が設定以上に上がった場合に、タービン保護のためにその余分な圧力を逃がすためのパーツ。ターボエンジンにしか付いていない。ウエイストゲートともいう。

ウェット
路面が濡れた状態のこと。

エアクリーナ
エンジンに吸い込まれた空気をきれいにするためのフィルター。大気中の埃や塵を除去してくれる。

エアスクープ
空気の取り入れ口。

エアダクト
空気を吸入したり排出したりするための通気管のこと。

エアファンネル
燃料噴射式のエンジンに多い管楽器の口に似た空気の取り入れ口のこと。ファンネルやトランペットとも呼ばれる。

エアロパーツ
空気抵抗を減らすためのパーツ。
最近は、クルマのドレスアップとしてファッション性の高いものが多くなってきている。


エキゾーストマニホールド
エンジンの各シリンダーから排出された排気ガスを集めるための管。略してエキマニ、タコ足とも。

エクステリア
クルマの外観のこと。内装を意味するインテリアと対照的に使われる語。

エレメント
吸入空気、オイル、ガソリンをろ過する装置。

エンジンオイル
エンジンの潤滑油。潤滑だけでなく各部分の冷却、清掃、防錆や燃焼室からのガス漏れを防ぐ働きもする。

エンジンスワップ
直訳はエンジンの交換。
チューニング用語としては、違う車種のエンジンに乗せかえること。
またエンジンではないが、180SXにシルビアのフロントを移植することを顔面スワップという。


エンジンバランスチューン
エンジン内のバランスを取ることで、パワーアップと高回転化を行う。

エンジンブレーキ
エンジンと駆動系がつながれた状態でアクセルを戻したとき、ブレーキをかけたように減速する現象。

エンジンブロック
自動車で最も基本的なエンジンであるレシプロの中心となる部分。

オイルクーラー
エンジンを冷却する装置。空冷式と水冷式の2種類がある。

オイルポンプ
エンジンオイルをオイルパンから吸入し、バルブやカムシャフトなどに送るポンプ。

オーバーステア
コーナリング中、ステアリングの舵角以上にクルマが曲がり、内側に巻き込んでいく現象。

オーバーフェンダー
タイヤのサイズを大きくしたときなどに、フェンダーからはみ出した部分を覆い隠すパーツ。

オーバーレブ
一定の最高回転数よりも回ってしまうこと。タコメーターで赤いラインになっている高回転域(レッドゾーン)まで回ってしまうこと。
シフトアップしたつもりで下のギアに入れてしまってときなどに起こる。あまりオーバーレブさせるとエンジンブローにつながる。


オツリ
カウンターなどをあてスピンは免れたものの、反動で右に左にとクルマが振られてしまうような状態。初心者や気のゆるみ時に多い。タコ踊りともいう。

オドメーター
今まで走った総走行距離を表すメーター。

オプション
クルマにつける装置や部品のことで、自分で好きなように選ぶことができる。

オフセット
「ずらす」という意味で、単にオフセットといえば一般的にはホイールオフセットのこと。
ホイールを縦に見て、ホイールの中心と車への取り付け面のズレのこと。つまり、ホイールが奥に引っ込むか手前に出てくるかということで、数値が大きいほど奥に引っ込む。
回頭性
ステアリングを切り込んでコーナーに進入する際、車体がどれだけスムーズに方向転換できるかを表現する用語。

カウンター(ステア)
オーバーステアになったときやドリフトなどをしたいときに、通常の方向とは逆にステアリングを切ること。逆ハン(ドル)とも。

ガスケット
部品と部品の接合部を、より強固にするもの。水やオイルなどを漏れないように密閉させる。

カブる
熱価の高すぎるプラグを使ったり燃調が濃すぎるとき、プラグが湿ってエンジンがフケなくなったり、かからなくなったりする症状。

可変バルブタイミング
バリアブルバルブタイミングともいい、エンジン回転数に応じてバルブ開閉のタイミングなどを変え、低速から高速まで幅広くエンジンの性能を引き出したり、燃費の改善を図ったりするシステム。
各メーカーによって呼び方が違う。


カムシャフト
カムとはバルブの開閉をするためのもの。カムシャフトとはバルブを動かすためのカムのついた軸のこと。

慣性ドリフト
クルマが持つ慣性を利用して横滑りさせつつコーナリングするテクニックのこと。アクセルワークとブレーキワークだけでテールスライドを行う。
車速をあまり落とさずコーナリングできるため、高速コーナーで用いられることが多い。


ギア
トランスミッションの歯車のこと。
ギアとギアの間の比率をギア比、ギアレシオという。


ギア比
ギア比率のこと。トランスミッションのギアとエンジン回転の比率。
ギア比が2なら回転速度は半分、トルクは2倍となって伝わる。
たとえば、1速3.214という値なら、1速走行時には回転数は3.214分の1に減速(回転力は3.214倍に増大)されることを表している。 ギアレシオとも。


キックバック
走行中、路面からステアリングに伝わってくる不快な動き。
路面の凹凸などによりステアリングが逆方向に回されそうになったりする。


気筒
シリンダーのこと。エンジンの心臓ともいえる部分。
円筒形をしておりピストンが往復してパワーを生む。一般的には気筒数が多いほどパワーがある。


ギャップ
すきま、切れ目、空間の意だが、段差や路面の凹凸に対して使うことが多い。バンプもほぼ同義語。

キャリパー
ブレーキのディスクローターにブレーキパットを押しつけるためのパーツ。ピストンやシリンダーを内蔵している。

キャンバー角
クルマを前方から見たときに傾いているタイヤの角度。

空燃比
空気と燃料の重量比で、エンジンに吸入される混合気の重量を、燃料の重量で割った値で示される。A/Fと略されることもあり、混合比ともいう。

クーペ
基本的には2人乗りで2ドアであるクルマのことを指す。
しかし、4〜5人乗りでも、リアシート部のルーフが短く、傾斜の大きいものはクーペと呼ばれる。


グラウンドクリアランス
最低地上高のこと。車輌の主要構成パーツのうち、最も低い位置にある部分と路面との隙間。
スポーティカーでは小さく、オフロード車では大きく設定されている。


クラッチ
エンジンの動力を駆動系に伝えるパーツ。

グラベル
舗装されていない路面、場所。

クランク
直角するコーナーが連続する複合コーナーのこと。

クランクシャフト
レシプロエンジンで、ピストンの往復運動を回転運動に変える軸のこと。

クリッピングポイント
クルマがコーナーに最も近づくポイントのこと。

グリップ
タイヤが地面をとらえている力のこと。

グリップ走行
コーナーなどでタイヤが滑らないように走ること。
コーナー前にしっかり減速する基本的な走法。


グリル
自動車の前部につける格子のこと。
ラジエターを冷やすための空気孔はラジエターグリルという。


クロスミッション
各ギア比を接近させることにより、シフトチェンジ時の回転数の減少を防いでいる。加速がよくなるが最高速は落ちる。

クロスレシオ
スポーティなクルマに採用されているMTのギア比。
たとえば、1速から5速までのギア比の全体、あるいは一部が接近しており、常に高回転域を使って走れるように設定されているのが特徴。
全般に乗用車系よりもギア比は高めで、その分、最終減速比が低めになっている。


軽量化
走行に必要ない部分を取り除き車体を軽くすること。

減衰力
運動方向とは反対向きに働く抵抗力。
自動車ではこの力をショックアブソーバーの振動を制御する力、制振力をあらわすのに利用している。


コーナリング
コーナーを回ること。

混合気
エンジンに吸入される空気とガソリンの混合物。

コンパウンド
タイヤのトレッド面に使われているゴム。

コンロッド
コネクティングロッドの略で、ピストンとクランクシャフトを連結する棒状のパーツ。
サイドシル
車体の両サイドを構成するフレームで、ドアの真下に位置する。
ボディ剛性に大きく影響する部分なので、ボディ剛性を優先するスポーツカーでは、乗降性を犠牲にして分厚いサイドシルが採用される。


サイドバイサイド
レース中にクルマが併走し、競い合っている状態のこと。

サイドブレーキドリフト
サイドブレーキを使って強制的にリアを滑らせ、ドリフトを行うこと。。

サスペンション
コイルスプリング、ショックアブソーバー、アームなど、タイヤとホイールを除いた足回りの総称。
路面の衝撃を吸収してくれる。


シーケンシャルツインターボ
2つのターボチャージャーを並べ、低速では1つのターボを使用し、高速域では2つのターボを使用するようにするシステム。なめらかな加速性能を得られる。

シェイクダウン
完成したばかりのクルマを初めて走行させること。

シケイン
競技車を減速させる目的で設置された障害物。

シフトフィーリング
シフトレバーを操作したときにうける感覚・印象のこと。
操作に必要な力の大小、ギアの入りやすさ、シフトストロークなどによってシフトフィーリングが左右される。


シフトロック
@急発進を防ぐ装置。ATに装備されており、ブレーキを踏まないとシフトがP(パーキング)から移動しない。
A急激に低いギアへ落とすなどしたときに、駆動輪がロックすること。意図的にこれを起こしてドリフトのきっかけにすることもある。


弱アンダーステア
ほんのわずかアンダーステア傾向にある特性、あるいはその状態のこと。
人間の感覚には弱アンダーステアが適しているといわれており、走行時に弱アンダーステアをできるだけ広い範囲で保つクルマが運転しやすい。


シャシー
エンジン、駆動系、サスペンション、ステアリング系、ブレーキ系、走行装置などの総称。

車両重量
空車状態での車両重量。オイル、冷却水をはじめ運行に必要な装置を搭載した状態での車両の重量。
燃料はタンク容量の90%以上の量を入れて計測される。


車両総重量
車両重量に最大積載量と乗員の重量を加えたもの
乗員は1人あたり55kgとして計算される。


三味線
本来の実力を隠した言動で相手を惑わすことを「三味線をひく」という。

出力
エンジンの単位時間あたりの仕事率を指す。

触媒
エンジンとマフラーの間にある排ガス浄化装置。
触媒の中身は小さな穴が無数に開いた軽石のようなもので、通常はエンジンの排熱で高温になり、エンジンから出てきた未燃焼ガスなどをここで完全燃焼させて排ガスをクリーンにする。
ただし触媒は大きな抵抗となりパワーを落としてしまうので、排ガス規制のないレーシングカーには付いていない(そのためアフターファイヤーが出てしまう)。
特にターボ車は大きく影響を受ける。
最近は抵抗の少なく高効率なメタル触媒が開発され、チューニングパーツとして発売されたり、高性能スポーツカーなどに採用されている。


ショックアブソーバー
サスペンションの内側に取り付けられた、車内への振動を抑える装置。ダンパーとも。

シンクロ
シンクロメッシュまたはシンクロナイザーの略。
市販車のマニュアルミッションは誰でも簡単に操作できる必要があるため、エンジンとギアの回転数を同調させスムーズなシフト操作を可能にする機構。
シンクロはスムーズなシフト操作を可能にするが、逆にタイムを詰めるような素早い操作をすると痛んでしまい、ギアの入りが悪くなったりギア鳴りやギア抜けを起してしまう。そのため素早い操作が要求されるレーシングカーやバイクには、もともとシンクロを持たないドグミッションが多く採用されている。


水平対向エンジン
エンジンをシリンダーの配列によって分類する方法の一つで、シリンダーがクランクシャフトを中心に水平に配置されているもの。重心を低くできるという利点がある。
対向するシリンダー同士が振動を打ち消し合い、優れた走行フィーリングをもたらす。


スーパーチャージャー
コンプレッサーを用いてエンジンに吸入される混合気の圧力を高める装置の総称で、コンプレッサーを回すのにエンジンの軸出力を使うメカニカルスーパーチャージャーと、排気ガスの排出力を使うターボチャージャーがあり、一般的にはメカニカルスーパーチャージャーのことを単にスーパーチャージャーという。
ターボに比べて機械的抵抗が大きく高回転や大出力は不得手だが、ターボラグがなく低回転から過給できるのが特徴。


据え切り
停車状態のままで大きくステアリングを切ること。
縦列駐車や車庫入れ、あるいは停止してから大きく方向を変えたいときなどに無意識に使うことが多い。
据え切り時の操舵力は走行時の10倍以上といわれるが、パワーステアリング装着車では操舵力が小さくていいので、頻繁に行いがちになるが、その分だけ前輪のタイヤはよじられ、磨耗を早めていることも意識したほうがいい。


スクウォート
加速時に車両が前上がり(尻下がり)になる挙動変化(ピッチングの一種)。
FF車が急加速が苦手なのは、スクウォートで前輪の荷重が少なくなり、トラクション不足になりやすいため。


スタビライザー
アンチロールバーのこと。ロールを抑えるために使用するパーツ。
左右のサスアームを1本の棒でつなぎ、片側のサスが動くと反対側も同方向の力が発生してロールを抑える。
乗り心地をあまり犠牲にせずにロールを抑えられるのが特徴。
フロントのスタビライザーを強化するとアンダーステア傾向に、リアを強化するとオーバーステア傾向になり、サスペンションセッティングの調味料的に使われる。
主にトーションバースプリングが使われ、その強さはバネレートではなくパイプの径で表されることが多い。


スタビリティ
安定性。

ステアフィール
ステアリングを通して伝わる感覚のこと。

ステアマチック
ステアリングに組み込んだボタンでシフトチェンジができる機構。

ステアリング
ハンドルのこと。ちなみにハンドルは和製英語。

ステアリングインフォメーション
走行時にステアリングを通して伝わってくる情報。
前輪のグリップ状況、タイヤの動きなどがステアリングの微妙な動きとして伝達される。


ステアリングをこじる
クルマが曲がりたがっていない状態で、無理矢理ステアリングを切り足すこと。これをやるときには必ず前輪に荷重をかけなければいけない。
このような操作は上手いやり方とはいえないが、アンダーステアの強いクルマではある程度は仕方がないといえる。ただしフロントタイヤへの負担は大きくなる。


ストラット
1950年にマクファーソンというエンジニアが考案したサスペンション。
安価で軽量であるため、中型以下のクルマに多く使用されている。


ストラットタワーバー
ストラット(支柱)の頭と頭を連結して剛性を高めるパーツ。サスペンションの動きをより確実にする働きがある。

ストローク
ピストンが動く距離や行程、長さのこと。

スパイダー
スポーツカーの愛称。主にドイツでこう呼ばれる。

スピン
クルマのコントロールが失われ、重心を軸に慣性力で回転してしまうこと。

スピンターン
クルマに急激な駆動力を与えてタイヤを滑らせ、スピンさせることによって得られる、急激な姿勢変化を利用して方向を一気に変化させるテクニック。

スプーン
食器のスプーンのような、大きくなだらかなコーナーのこと。

スプリング
バネの形をしたサスペンションの主要パーツで、クルマへの衝撃を吸収する働きがある。また、車高変動制御パーツでもある。

スプリングレート
スプリングが1mm縮むのに何kgの力が必要かを表わす。車体のロール、ピッチの最大量を受け持つ。

スペック
クルマの能力、設計仕様の詳細のこと。

スポイラー
スポイルはものをだめにすることを意味し、空気の流れを邪魔することによって、クルマの浮き上がろうとする力を抑えるパーツ。
ウイングが両面に空気を流して効果を得るのに対して、スポイラーは片面にだけ空気効果を求める。ただし、高速域にのみ有効なため、低速時にはただの飾りと化す。


スポーツワゴン
ステーションワゴンの多機能性とスペースユーティリティの高さ、クーペ並みのスタイル、性能、ハンドリングを併せもつことをコンセプトに設計されたクルマ。

スリックタイヤ
レースに使われる溝のないタイヤ。
サーキットのようにきれいに舗装された路面では、接地面積が広く、最もグリップを発揮する。


スリップストリーム
クルマが高速で走った場合に後方にできる気圧の低い空間のこと。
ここに入ると空気抵抗が少なくなり、エンジンパワーをセーブしつつ加速することができる。


スローインファーストアウト
コーナーに入る前に減速し、出口近くでアクセルを踏み込み、脱出していくこと。。

スローパンクチャー
なんらかの原因でタイヤの空気が徐々に抜けていくトラブル。
これに対して一瞬にして空気が抜けたり、オーバーヒートによって破裂するようなトラブルをバーストという。


制動力
クルマを減速し、止めるための力。

セダン
固定したルーフ、前後に1列づつの座席、2〜4ドアを有する一般的なクルマのこと。

ゼロヨン
400mのスピードレースのこと。1000mのゼロセンもある。

速度記号
規定の条件下でそのタイヤが走行できる速度(最高速=能力)を示す記号。
速度記号/最高速(km/h)
  L   120
  Q   160
  R   170
  S   180
  H   210
  V   240
  W   270
  Y   300


ソフトコンパウンドタイヤ
柔らかいゴムのタイヤ。グリップはいいが、耐久性はない。
ダート
舗装されていない土砂の露出した道路のこと。

ダートタイヤ
ラリーレースで使用するタイヤ。

ターボチャージャー
ターボはタービン、チャージャーは詰めるものをを意味し、排気ガスのエネルギーで排気タービンを回し、これに直結されたコンプレッサーで空気をエンジンに押し込んでパワーアップをはかる装置。
機械駆動のスーパーチャージャーと区別するのに、タービンのついたスーパーチャージャーということから、ターボチャージャーと呼ばれるようになった。


ターボメーター
タービンが動いているかを表している計器。

ターボラグ
アクセルを踏んでターボが働き始めた瞬間から、エンジン出力がドライバーの期待するポイントに達するまでの時間のこと。

ターマック
舗装された道路のこと。

タイト
「きつい」の意。主にRの小さいコーナーや、幅の狭いコースのことを指していう。

ダウンフォース
車体を空力抵抗により路面に押し付ける力。
強くするとクルマが安定し、弱くすると最高速が伸びる。


タコメーター
エンジンの回転数を表示する計器。

タックイン
コーナリング中に急にアクセルを戻したとき、クルマが旋回方向の内側に向く現象。この性質を利用してクルマの方向を変えるテクニック。

ダブルウィッシュボーン
上下一対(ダブル)のアームで車輪を懸架するタイプのサスペンション。
鳥の鎖骨の形に似ていることから名付けられた。
アームの形状や配置によってアライメント変化や加減速時のクルマの姿勢を比較的自由にコントロールすることができ、剛性も高いので操縦性・安定性を重視する乗用車に多く使われているが、構造が複雑で大きな取り付けスペースが必要なのが難点。


タワーバー
左右のサスペンションの取り付け部をアーチを結んで補強する部品。
路面からの力が一番加わる部分を補強し、ボディ開口部のゆがみを減らす役割を持つ。


鍛造
プレスなどで圧力をかけて金属を成型する製法。
鋳造に比べ強度に優れ軽量化にも適しているが、成形に手間がかかるため割高。


ダンパー
振動などを減衰させる装置のこと。ショックアブソーバーとも呼ばれる。
実際にショックを受け止めるのはサスペンションのバネだが、ダンパーはこのバネの振動を制御するもの。


鋳造
鋳型に溶かした金属を流し込んで成型する技法。
鍛造に比べ成形が容易なため安価で多様な形が作りやすく様々なパーツに使われている。


チューンドROM
エンジンマネジメントシステムのプログラムを変更することで、エンジンのパワーを引き出すチューニング。

直線ドリフト
ドリフトしながら真っ直ぐ走る走法。速さにつながるテクニックではなく、一種のパフォーマンス。

直列エンジン
エンジンをシリンダーの配列によって分類する方法の一つで、シリンダーがエンジンの前後方向に真っ直ぐに並べて配置されたもの。最も普通に見られる配列。

ツイスティ
ねじりくねった道のこと。

ディファレンシャルギア
旋回するクルマの駆動輪で、外側のタイヤを速く、内側のタイヤをゆっくり回して、タイヤに無理がかからないようにするための装置。

テールスライド
リアタイヤがコーナーの外側に滑り出している状態を指す。

テールツーノーズ
クルマの後ろ(テール)と前(ノーズ)がくっつきそうなくらい近づいている状態。

ドライブトレイン
エンジン出力がタイヤを動かすまでの経路。

トラクション
エンジンがタイヤを通じて路面へ伝達する駆動力を表す。

トリップメーター
走行距離計でリセットボタンがあるメーター。距離を測るときや、燃費計算のときに便利。

ドリフト
車体の後方が外側に滑り出している状態をブレーキ、アクセル、ステアリングの操作で維持しながら、コーナーを抜ける走行方法。

トルク
空気にガソリンを混ぜて爆発させることによって発生する力のこと。
エンジンのトルクが大きいと加速がよく運転しやすい。


トルクウェイトレシオ
車両重量をエンジンの最大トルクで割ったもので、1kg-mのトルクで何kgの重量を動かすかを表す。
値が小さいほどパワー効率がよく、加速性能や登坂力に優れているといえる。
ハードコンパウンドタイヤ
硬いゴムのタイヤ。耐久性が高い。

排気量
シリンダーの総容量。エンジンの大きさの目安になる。

ハイコンプピストン
空気を圧縮するピストンの強化版。これに変えることで圧縮比を向上させ、よりパワーを得られる。

ハイリフト
ジープなど車高を上げたクルマのこと。

バケットシート
乗員1人1人のための独立したシート。
サポート性が良いのでスポーツカーやレーシングカーなど、コーナリング時にドライバーの身体の保持が重視されるタイプのクルマに多く装備される。


バリアブルセンターデフ
4WDの前後輪のトルク配分を自由に変えられるシステム。チューニングにより装備可能。

馬力
エンジンの出力性能を表す言葉。

バルブオーバーラップ
4サイクルエンジンにおいて、ピストンの位置がクランクシャフトから最も離れた場所で、吸気バルブと排気バルブが両方同時に開いている期間のこと。
高速型エンジンほどオーバーラップを大きくしてある。


バルブスプリング
吸排気バルブを支えるバネで、一般的にはコイルスプリングが用いられる。

パワーウェイトレシオ
車両重量をエンジン出力で割ったもので、1psあたりの車体重量kg/psで表示する。
値が小さいほどクルマの運動性能がよいという目安になる。


パワーバンド
エンジンが出力や反応においてベストな状態にある回転域のこと。

半クラッチ
クラッチが軽くつながった状態のことでMT車も発進時には常にこれをともなう。

バンク角
外側が高く内側が低くなっているコーナーの傾斜角度のこと。。

バンピー
路面の凹凸がひどいときに用いる言葉。

ピーキー
自動車のエンジンで、トルクは強いがそれを発生させる回転域が狭いもので、グラフにすると鋭い岩峰(peak)のようになるのでこう呼ぶ。レーシングカーや高性能スポーツカーにみられる。

ヒールアンドトゥ
左足でクラッチを操作し、右足のつま先でブレーキをかけ減速しながら、右足のかかとでエンジンの回転数を合わせる。
高速度でコーナーに差し掛かったとき、ブレーキを踏むと失速する。その車をスムーズに加速体勢に入れるために同時にシフトダウンするテクニック。


ピッチ
クルマの前後の上下運動のこと。ピッチングとも。

ブースト
タービン過給圧。

フェイントモーション
荷重を反対方向にいったん移し、その反動を利用してより強い荷重を得ること。

フェード
激しいブレーキ操作を繰り返したときに、ブレーキパッドが磨耗し効きが悪くなること。

複合コーナー
半径の異なるコーナーが同じ方向にふたつ以上続いているようなコーナー形状のこと。

プッシングアンダー
ステアリング特性のひとつ。フロントは曲がろうとするのに対し、リアは真っ直ぐ行こうとする力が働くこと。

フライホイール
クランクシャフトに取り付けられた鋳鉄製のはずみ車。
外周にリングギアが刻まれスタータモーターのピニオンギアとかみ合ってエンジンを起動するときにも使われる。


フリクション
摩擦の意。エンジンバランスチューンはパーツのバランスをとることにより、フリクションを減少させ、パワーをアップさせる。

ブレーキ
クルマのスピードを落とすとき、または動きを止めるための装置。ブレーキパッド、ブレーキローターなどで構成される。

ブレーキパッド
ブレーキペダルを踏むとブレーキローターに押しつけられ、摩擦によりタイヤの回転をおさえる。

ブレーキフルード
ペダルに加えられた力をブレーキパッドに伝える働きをする液体。
ブレーキの熱で沸騰すると制動力が低下するため、チューニングにより沸点が高いものに交換する。


ブレーキローター
ブレーキディスク、ディスクローターとも。タイヤとともに回転する円盤状のパーツ。
冷却のための通風孔が設けてあるベンチレーテッドタイプと、孔のないソリッドタイプがある。
通風孔により20〜30%温度上昇をおさえ、フェードを防ぐとともにパッドの寿命を伸ばすことができる。


ブレーキングドリフト
急激にブレーキをかけて、荷重がフロントに移ったときにステアリングを切るとリアが外側に滑り出す。これを利用してドリフト走行に持ちこむこと。

プロペラシャフト
トランスミッションとディファレンシャルギアを結び、動力を伝える推進軸。

フロントヘビー
フロントが重い、すなわちエンジンが重いクルマのこと。 。

ボア
ボア径とも呼ばれる。シリンダーの直径のこと。

ホイール
車輪または車輪状のもの。

ホイールスピン
アクセルを踏みだすとき、ホイールの回転力がタイヤのグリップ力を越え、タイヤが空転すること。

ホイールベース
クルマを横から見た場合の、フロントタイヤの中心からリアタイヤの中心までの水平距離。長いクルマは直進安定性に優れピッチ(前後の揺れ)に強くなる。

ボクサーエンジン
水平対向エンジンのこと。

ポテンシャル
クルマの性能のこと。

ポン付け
チューニングパーツなどを無調整で取り付けること。
無調整でもパワーアップできる社外品のカムシャフトのことを「ポンカム」といったりもする。


ポンピングブレーキ
タイヤがロックしないように、ペダルをポンポンと断続的に踏み、少しずつ制動を効かせるブレーキング。
マフラー
エンジンの排気口の先に装着して音を消す装置。
チューニングにより排気効率がアップしパワーが上がる。


マルチリンク式
多数のアームによって構成されるサスペンション。接地性が高い。

モノコック
一体構造のボディ、シャシーのこと。フランス語で貝殻の意。
ラゲッジスペース
荷物室の広さのこと。

レシプロエンジン
レシプロとは英語のレシプロケーションを簡単にいったもので、機械の往復運動のこと。
ピストンの往復直線運動を円運動に変えるクランク機構を使って、混合気の爆発力を回転運動に変換して動力を得るエンジン。自動車としては最も一般的。


レスポンス
スロットルやブレーキ操作に対する反応性。

ロータリーエンジン
クランクを用いず、混合気の爆発力をローターによって直接回転力に変えて動力を得るエンジン。
従来のピストンエンジン(レシプロエンジン)と違い、軽量小型で高出力、静粛性を持っているが、オイルの消費量が多い。
マツダが世界で初めて開発に成功した。
考案者のバンケルの名をとってバンケルエンジンとも。


ロールホールディング
クルマの接地性のこと。タイヤが路面をしっかりとグリップし、安定した走行ができる感じをいう。

ロール角
ロールアングルとも。コーナリング中に発生するクルマの横方向への傾き、またはその角度。

ロールステア
クルマがロールすることでタイヤの向きが変わること。







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